食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

中国旅行2 新鑑真号

Welcome to China!


僕が乗るのは当然一番安い2等室。他には1等室、特別室、貴賓室と高くなってゆく。でも貴賓室でも学割往復で13万円程度だから4人となからこっちの方がくつろげるのかも。飛行機よりは断然安くて、ゴージャスな気分★
2等室には洋室と和室があり、8人部屋のベッドか何人かわからないけど雑魚寝を選べる。人数が少なければ和室の方が広々だけど、夏休みだから混んでるだろうなと思い洋室を選択。ベッドは多少細いけど、全然眠れる。むしろ下手な安宿とは比べられない位快適だと思った。乗客は日本人も中国人も同じ位いるような感じ。小さい子とかいて、にぎやかだ。
船は思ったより大きく、全長が156mもあるらしい。神戸港を出発すると思ったよりスピードは早くて、あっという間(でもないけど)に港は遠ざかって行った。しばらくは瀬戸内海を走る航路のようで夕方になっても街の灯りがちらほらと見える。東京なんてギンギラギンに明るいけれどこんな静かな光は好き。見ていて心が澄んでいくような心地がした。案外甲板では風が強い。船の先端を見るとタイタニックを彷佛とさせるが、この風の強さではあんなロマンチックな気分になるのは難しいと思う。でも月明かりの中、追い抜いては消えてゆきまた新たに現れる船の光を見つめながら、月の光を反射する海の上を走るのは飽きない。船で知り合った人が「(確か)空海がこの海を渡って行ったことを考えると込み上げてくるものがありますね。」と言っていたのが印象に残っている。
船の食事はまずまずといったところ。不満は特になし。10種類くらいのおかずから好きなものを選び(400〜500円)、ご飯とスープ(各50円)をとればちょうどいいかな。種類がたくさんあってどれにしようか迷う位。かえるの炒め物とか、回鍋肉とか、スタンダードなのからすごいのまで。「かえる、オイシイヨ〜」と係のおっちゃんが勧めてくれる。まあ、確かにおいしかった。
火曜日の昼に出発し、木曜日の朝起きたらそこはもう中国だった。船は長江をゆっくりと進み、窓の外にはいかにもな倉庫が立ち並び、漁をしているらしき小さな漁船とか、何か黒い砂っぽいものを運んでいたり、船を持ち上げて造船をしていたり、一つの川で多くの船がすれ違い、それぞれにドラマが展開されている。そしてやっぱり川の水はまっ茶色。何をどうするとこんなに茶色になるんだろう。色んな不安や期待が入り交じりながら「とうとう来ちゃったな」そんな言葉がついて出た。