食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

今年のメディア芸術祭

 去年しばらく騒がれたアニメの殿堂。その収支算定の根拠の1つとなったのがこのメディア芸術祭。あれは会期中に○万人の入場者が来たため、アニメの殿堂は有料だからその半分として年間○万人が訪れれば収支オッケー。みたいな文章が報告書にあったとかニュースで聞いた事がある。たーしーかーにー、メディア芸術祭はめちめちおもしろい。外国のアーティストも多数参加して現代テクノロジーを駆使した現代っ子のアーティスト達の大舞台ではある。が、じゃあ有料にするから入場者はその半分くらいかなってのはまたアバウトな…。と当時は思った。

 で、今日にでも行こうかと思っていたのだが行けなくなり、ネットしていたらこんな作品が出てきた。おもしれーーーーー。まさにネット&スカイプ世代かなー。何度も見ていて、これどういう風に構成しててんでバラバラの場所にいる(っぽい)人々に指示を伝えて時間と映り具合を調整したんだかなー、とマニュアルの方法しか思いつかない私は驚きを隠せない。たぶん、テクニックを駆使すればそんな地道な苦労ははぶけるののだろうけど。。途中2箇所くらい、画面を飛び越えて1つの画面に3人くらいが一緒になる部分があるけど、あれはネットワークを飛び越えた発想でアクセントとしてとても成功しているように思う。

 世の中探検し尽くされていて人間が未踏の地なんてない。芸術の場だってまた然り。とか思うけど、まだまだあるはずなんだよなー。こういうのを見るたびに、「この手があったのか!!!!」と思わずにはいられない。というわけで、また1つ先を越されてしまったようなので、密かに野望を抱きつつ私は今日も普通に過ごす。


 メディア芸術祭にはアート部門やこのMVがノミネートされたエンターテイメント部門の他に、マンガ部門やアニメーション部門がある。ご存知NARUTOサマーウォーズも受賞していたりして、美術館というイメージと違うかもしれない。それが人の「美術」に対する垣根を低くする事になれば、この芸術祭の1つの目標も達成される事になるだろう。日本の芸術とは旧来の伝統的なものだけではもはやないということである。写メールの普及で国民総カメラマンという言葉があったような気がするが、写メールがあれば国民層アーティストである。いざ、ノミニー!

 ちなみに、ペプシが同じような手法を使ったCMを作っているらしい。SOURの編集をしたのもNY在住のクリエイターらしいので、同じ人がやっているのかしらん。でも、この作品の面白さはウェブカムの画像の荒さでいろんな所と人が撮ったらしき映像がごっちゃりとひとつにまとまっているところにあると思うので、ペプシのようにこぎれいにまとまるとそれほど惹かれるものはないかなーという気もする。