食べ物とか旅行とか

東京在住 アラサー社会人の備忘録です。

久しぶりの上海 10年ぶりに浦江飯店(Astor House Hotel)

 今回泊まるホテルはバンドにある浦江飯店。あの宇宙船みたいなタワーなどがあるテレビでよく見るあそこの近くである。あの景色が見える所から歩いて5〜8分くらいかな。メインスポットからは外れている物のまあ便利な場所だ。地下鉄の駅はちょっと遠い。

 10年ほど前、神戸から上海への2泊3日の船旅で訪れた上海。その時に船で一緒になった人から、当時は2軒ほどしかないと聞かされていたドミトリーのうちの1軒がここだった。当時到着時には1泊のホテル宿泊がセットだったため、全然知らない大学生と相部屋でホテルに泊まって、そこはまあ普通のビジネスホテルレベルだったんだけど、旅行を終えて上海に戻り、船の出港日を待つのに泊まったのがここである。ドミトリーにはやはり同じく船に乗るのを待つ若者が何人かいた。

 ホテルとしては三ツ星でビジネスホテルよりは上級だ。上海の株式市場が解放された時にホテル内に証券取引所が開設されたり、初めて中国でガスが使用されたり、初めて中国で電灯が灯されたり、初めて水道水が完備されたホテルだったり、チャップリンアインシュタインなどの著名人が宿泊したこともあるホテルだ。見た目はヨーロッパ風?で、重厚。今回約10年ぶりに訪れたが、記憶のそれとほとんど変わりがなかった。前回泊まったのはドミトリーだから部屋にはたいした印象は無かったが、現在ドミトリーは廃止されている。上海にはドミトリーがたくさんできたから問題ない。今回はRichard Exective Roomというちょっと良い部屋に宿泊。とにかく天井が高く、部屋が広く、快適な部屋である。これはなかなか外資系ホテルでは味わえない雰囲気ではないかな。こういうホテルってたいがいベッドとか水回りが微妙だったりするんだけど、ベッドもとても良いものだったし、水回りも改装されてきれいだった。シャワーの水圧が弱いことと、トイレットペーパーの設置場所が使いづらいものだった意外は、特にモンクは無い。

 朝食は1階ロビーの脇にあるピーコックホールという豪華なお部屋でビュッフェなのだが、こちらの食事はどれも微妙だった。ホットチョコレートは衝撃的なお味。一番おいしかったのはトースト。。この部屋が証券取引所が開設された部屋で、今はだいぶデコられている。

 あの頃と何も変わらないホテルに泊まり、なんだか不思議な気分だったが、建物がバンバン建って景色があっちゅー間に変わる上海において、ほとんど変わらないこの場所に不思議な安らぎを覚えたのは確かである。



当時のドミトリー部屋。

10年前の浦江飯店。

今年の浦江飯店。あんま変わってない。

ロビー。全く変わってない。

お部屋からの眺め。3階だった。橋の向こうがバンド。

廊下。めっちゃきしむ。



高い天井と広さが特徴。とても快適だった。

朝食会場もみやび。内容は期待しない方が…。

水回りも悪くない。